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知多メディアスネットワーク株式会社
佐々木智也さんにインタビュー

 日本福祉大学の3年秋より就職活動を行い、いくつかの企業の面接を受けてきたが、障がいがあることを理由に採用には至らなかった。しかし、4年生の冬に同社で障がい者雇用の嘱託社員として誘いの声がかかり、卒業後同社でWebサイト「ちたまるNavi」の作成等の業務を行っている。業務内容は、ライターが執筆した文章を校正し、パソコンを使い原稿や写真をWebページ化して、地域情報サイト「ちたまるNavi」に記事として掲載することである。

「ちたまるNavi」の記事作成には、佐々木さんの他にも同じ課のメンバーが5名携わる。週1回の会議で掲載する内容を決定し、それぞれが記事づくりに励んでいる。
1日に平均3本、年におよそ100本の記事ができあがる。

そういった仕事をする上で、なるべく(自身の手がけた記事に)ミスや修正が生まれないように気を付けていると佐々木さんは語る。また、佐々木さんが仕事をする中で、他の人と比べてできないことがある時には、なるべく周りの人に聞くようにしているという。自分で考えることもあるが限界があることから、積極的に自己発信をするように心がけているそうだ。そんな佐々木さんには夢がある。現在、文章の作成は外部のライターに委託している。しかし、佐々木さんは「テーマを決めてゼロから記事を作る」ことを夢見ている。その夢に一歩ずつ近づくため、佐々木さんは記事作りのためパソコンに向かう。

インタビュー 
日本福祉大学 東海サークルちゃんぷる 北山 瑞希


先日、サークル活動の一環として、知多メディアスで働く佐々木智也さんに仕事内容などについてインタビューをさせていただきました。佐々木さんは障がいを持っており、同じく身体障がいを持っている私にとって、佐々木さんへのインタビューは貴重な体験となりました。
迎えたインタビュー当日、知多メディアスの社員さんは、到着した私たちを温かく迎え入れてくれました。また、社員さんの、佐々木さんへの対応が丁寧で、障がいを持っていても一人前の社会人として扱っているという点が好印象でした。

佐々木さんには主に、業務内容や困難が立ちはだかった時の解決策などについて審問しました。その中で特に印象に残った話は、佐々木さんの仕事に対する向き合い方です。彼曰く、「人よりも体が動かしにくい分、丁寧に仕事をしている」とのことでした。この回答から、佐々木さんが自分の障がいのことを受け入れて、誠実に仕事に取り組んでいるという真面目な姿勢が見て取れました。

日本福祉大学 東海サークルちゃんぷる 藤高 実菜

障がいを乗り越えて輝く未来へ!
佐々木智也さんの挑戦

佐々木智也さんは、脳性麻痺アテトーゼ型の障がいを抱えながら、知多メディアスネットワーク株式会社にこの春から新入社員として新たな挑戦を切りました。彼は困難な道を乗り越え、自分らしさを大切にしながら社会で活躍しています。

大学卒業後、就職活動を始めた佐々木さんは、障がいを理由に多くの断られる経験をしましたが、昨年末に寝たきり社長こと、佐藤仙務の紹介で知多メディアスネットワークからオファーを受け、一生懸命の面接に成功し、嘱託社員として採用されることができました。この素晴らしい機会によって、彼は更なる成長を目指す決意を固めました。
佐々木さんの仕事は、パソコンとipadを使ってWebサイト記事を作成することです。彼は作業速度向上にも努めながら、特に会議などで意見を出しやすい議題には積極的に参加しチームに新しいアイディアをもたらしています。
彼の専門知識と熱意は周囲から高く評価されています。

仕事の中で困難を感じたとき、佐々木さんは諦めないといいます。周囲の人々と協力し、問題を乗り越えるために解決策を見つけ出す姿勢が彼の魅力です。彼の障がいを持つ立場から生まれる独自の視点が、多くの同僚に感銘を与えています。

佐々木さんの目標は、一日でも早く正社員になることです。そのため彼は、日々の業務に全力で取り組むだけでなく、自主的に学習し新しいスキルを身につける努力をしているそうです。また、彼はWeb 記事作成にとどまらず、自らテーマを決めてゼロからWeb記事を作成することを目標 としています。

さらに、佐々木さんの趣味は名古屋グランパスの試合観戦や、自身も障害者スポーツで
ある電動車椅子サッカーに挑戦しています。電動車椅子サッカーの活動は、東海市の太田川を拠点とするチーム「太田川ORCHID」に所属しています。

佐々木さんの勇気ある姿勢と才能は、障がいを持つ多くの人々に希望を与えています。彼のような障がい者が社会で輝くことが当たり前となるよう、私たちも共に社会を変えていかなければなりません。彼の活躍が、次代の障害者雇用へのバトンになることを心から願っていますし、彼の挑戦と頑張りが、より多くの人々に感動と勇気をもたらすことでしょう。

インタビュー 佐藤 仙務